久里浜中剣道部女子 団体で市初の全国へ 今月17日、静岡で決戦
久里浜中の剣道部女子が団体の部で全国大会出場を決めた。団体で出場するのは市で初めて。5人の結束力が勝敗を左右する団体戦。今月6日に同校で行われた壮行会では、PTAが選手のために寄贈した「心ひとつに」と大きく書かれた応援旗の下、今月17日から静岡県浜松市で行われる全国大会での健闘を誓った。
選手5人のうち3人は中学から剣道を始めた初心者。道場などにも通っておらず部活動だけで実力を付けた。その原動力になったのは、現3年が1年だったときの先輩たち。現在大将を務める唯一の2年生榎本琴音さんの姉・響香さんもいた。久里浜中時代、個人の部で全国大会に出場した響香さんは、現在桐蔭学園高校に通いインターハイに出場する実力者。そんな先輩たちに刺激を受け厳しい練習に励んだ。
女子12人、男子32人の同部。昨今の授業時間の増加もあり、放課後の練習は夏でも1時間半程度。限られた時間の中で選手自身の闘争心に火をつけるのが、月に2回ほど行われる他校との練習試合や強化錬成会。静岡県や埼玉県まで出向きライバルたちと竹刀を交えた。毎年冬に兵庫県で行われる合同稽古では、西日本屈指の強豪校が集合。試合中の相手の足さばきなどを見て「どうすれば自分にもできるかを考え試行錯誤する」という。
顧問の岩井眞先生は「イチローみたいな天才でなくても、剣道などの武道は日々の鍛練の積み重ねで着実に力がついていく」と話す。場面ごとを想定したシミュレーション稽古を通し、「なぜこう動くのがベストなのか」を常に部員に考えさせる。基礎練習の徹底や反復が初心者を全国に導いた所以だ。
同部は今月11日から群馬県前橋市で行われる関東大会にも2年ぶりの出場が決定している。
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