ピアノの響き 心に感じて ピアニスト・宮川久美さんの特別授業
「音楽で心を育てる」―。こうした教育理念のもとに、市立森崎小学校(赤池知彦校長)では、音楽教育に力を入れている。
その一環として今月4日、市内岩戸在住のピアニスト・宮川久美さんを招いた特別授業が行われた。音楽教育に取り組む同校に対して、市教育委員会が宮川さんを紹介し、実現したもの。宮川さんは、1〜6年まで学年に合わせたプログラムを用意。1年生の授業では、モーツァルトのトルコ行進曲に合わせて拍打ちをしたり、グランドピアノの弦の様子を、演奏を聴きながら間近で見るなど、児童たちも新しい発見に目を輝かせていた。また、高学年ではショパンやモーツァルトのピアノ曲に続き、物語の光景をイメージしながらピアノを囲んでリストの曲を聞き、体全体で音楽を楽しんだ。
各学年の特別授業を終えて、宮川さんは「ピアノの周りや真下で音を感じるなど、普段できないことを楽しんでもらえてよかった」と話す。さらに、「CDやパソコンだけではなく、生の演奏の響きを聴く機会がもっと増えれば」と、こうした活動の広がりを期待する。市内の小学校ではプロの演奏家を招いた音楽鑑賞会を開くこともあるが、「ステージを静かに”見る”だけでなく、間近で触れたり響きを感じる経験も、子どもたちには貴重なもの」と校長は話す。
読書の時間にも音楽を
森崎小では、朝の読書の時間にモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を流すなど、学校生活の中に自然と音楽がある環境を作っているという。「学力向上が叫ばれている中で、その下地になるのは、音楽などを通した心の教育」と校長。今後も、教育活動の柱として、さまざまな形で積極的に音楽を取り入れていきたい、としている。
|
「ピンクリボン」チャリティー講演会4月23日 |
|
|
|
|
|
<PR>