回顧よこすか2013 〜紙面から振り返る今年の出来事〜
今年の漢字が「輪」と表現された2013年。よこすかポートマーケットのオープンや、リーフスタジアムの供用開始、横須賀中央・浦賀の再開発などの話題に加え、ちょい呑み・食の祭典など”食”で市内各地域が知恵を絞り、新たな「輪」が生まれた。そんな明るい話題の多かった横須賀の1年を、紙面から振り返る。
吉田市政に審判
6月に行われた市長選では、2月に前副市長の廣川聡美氏が出馬表明し、激しい選挙戦が繰り広げられた。投票の結果、吉田市長が1万票の差をつけ再選(=写真【1】)。市財政の立て直しや、中学校給食へのニーズ対応、小児医療費助成の拡大、横横道路の通行料値下げなど、2期目の舵取りに注目が集まっている。また、当紙では4月から5月にかけて、横須賀美術館の運営と活用に関して、吉田市長・澤田元市長・美術館評価委員会委員長らのインタビュー連載を行った。昨年開催された「ラルク展」、今年3月に催された「70 'Sバイブレーション」の企画運営に関する市の姿勢、さらには「美術館の在り方」を問い直す様々な意見が上がった。
大型開発に高まる期待
11月、横須賀中央の西友跡地(大滝町2丁目)に建てられる複合施設の概要が発表された。名称は「ザ・タワー横須賀中央」。市内最高峰の38階建てで、今年4月には着工しており、市が策定した「横須賀中央再生アクションプラン」の認定第1号として、地域活性に期待の声が上がっている。
12月には、中断していた浦賀川間地区の再開発計画が明らかになった。ホテル・チャペルや高齢者対象のマンションなど、早ければ来年6月に着工するという。
大型量販店の出店計画も
多かった1年。小矢部にはエイヴィが、日の出町の湘南学院跡地にはヤマダ電機(テックランド)、平成町の住宅展示場跡地では家電量販店のノジマが、食品スーパーや衣料品店などが入った複合施設を出店する計画を明らかにしている。いずれの店舗も来年中にはオープンする予定だ。
食で地域つなぐ
今、横須賀で勢いがあるのは「食」の分野。それを象徴するのが、新港地区で3月にオープンした「よこすかポートマーケット」(=写真【2】)。農業・漁業・畜産という横須賀の”強み”を結集した施設として、消費拡大を目指している。
地元の飲食店を回遊し、再発見する企画も目白押しだった。中央地区では2月・8月に『ちょい呑み』を開催。11月には北久里浜地区でも行われ、多くの人が「はしご酒」を楽しんだ。また、追浜では『追浜バルめぐり』、衣笠は『衣笠宵酔いフェスティバル』『スイーツアー』と、食べ歩き・飲み歩きを商店街の活性化に繋げる試みも多様だった。
衣笠地区では有志7店舗が連携して各店独自の『よこすか衣笠丼』を企画(=写真【3】)。
久里浜地区では『食の祭典』を実施し、”ご当地”のアイデアメニューに多くの人が舌鼓を打った。さらに”ご当地カクテル”も花盛りだ。「横須賀ブラジャー」に加え、「キヌガサワー」「汐入ソルティドック」など、ネーミング・食材もバラエティに富んだカクテルが誕生している。
商店街の機動力
商店街の商店主らが講師となり、プロの技術を教える「まちゼミ」が2月、初開催された。横須賀商工会議所が支援する商店街活性化事業の一環で、23講座が用意された。7月には第2回も実施され、好評を博した。来年2月には第3回の開催も決まっており、地元商店と消費者をつなげる企画として期待されている。
久里浜商店街では、高齢者など買い物に出かけることが困難な人に向けた『御用聞き』を8月から試行している。「久里浜おつかい便」と名付け、現代版”三河屋”として商店街の22店舗が参加。その取り組みは、県外からも注目されている。
若松・三笠・千日通りなど横須賀中央地区では10月、若手商店街店主らが「ヨコスカ・ダウンタウン・クラブ」(YDC)を結成。市長へ協力を求める要望書を提出。集客促進を軸にしたイベントや合同セールを企画し、活性化を狙う。
観光資源を地域活性に
2月に発行された『ミシュラングリーンガイドジャポン』で、三浦半島が2つ星を、観音崎が1つ星を受けるなど、観光地としての評価が高まった。10月には吉田市長の呼びかけで、三浦市・鎌倉市・逗子市・葉山町の5首長が参加し、「三浦半島サミット」を初開催(=写真【4】)。観光振興を基軸に、三浦半島のブランド力を高め、相乗的な魅力向上と地域活性化を目指していくことなど、連携強化を確認した。
市内では、7・8月に横須賀中央〜汐入地区で行われた『ドル旅まつり』も好評だった。自宅に眠っているドル紙幣を有効活用してもらおうと企画されたもの。横須賀で海外旅行気分が味わえるとあって、市外からも多くの観光客で賑わった。また8月末、火災によって一時渡航を中断していた猿島では、9月末には渡船を再開。併せて、環境・文化遺産の保全のため、園の有料化が検討されていることが明らかになった。
長井地区では、一般家庭にホームステイする「民泊」を取り入れた修学旅行誘致の動きも活発だ。来年の受け入れを前に、11月には、モニターツアーも行われている。
サッカーの話題続々
スポーツの中でもとりわけ、中学・高校のサッカー部が今年も大活躍だった。8月には、市立浦賀中サッカー部が全国大会に初出場(=写真【5】)、湘南学院女子サッカー部も2年連続でインターハイに出場するなど、男女ともに若手が育っている。
4月には市内初の公式サッカー場として『横須賀リーフスタジアム』が誕生。地元サッカークラブ「横須賀シーガルズ女子」では9月、同チーム出身の日本代表経験者をコーチに迎えることを発表し、チーム基盤の強化に力を入れている。12月には、「学生サッカー選手の卒業後の受け皿に」と横須賀サッカー協会が、地元選手を中心とした社会人チーム『横須賀FC(仮称)』の発足を発表。年明けに選手選考を実施、来春にスタートを切る。サッカーを取り巻く、ハード・ソフト両面でのサポート体制が整いつつある。
学校の新設・移転
陽光小学校の跡地に4月、神奈川衛生学園専門学校が移転開設した。来春には看護学科も新設される予定だ。また、湘南学院高校が日の出町から佐原に移転。充実の設備で、部活動などさらなる躍進が期待されている。
EXILE横須賀に
昨年度から保健体育の授業で必修化されている「ダンス」。「横須賀ダンスプロジェクト」と題し、大津・武山・大楠・池上中の生徒が「Rising sun」を練習。3月にソレイユの丘で行われた発表会には、EXILEメンバー、TETSUYAさん(神明中出身)・KENCHIさん(鷹取中出身)がサプライズゲストとして登場し、会場は大きな歓声に包まれた(=写真【6】)。
児童考案のスナック菓子
市立大矢部小学校の6年生が、大手食品メーカー「サッポロポテト新商品開発」の企画に参加。当紙掲載後、フェイスブックやツイッターでの投票呼びかけが広がり、見事ウェブ投票1位に輝いた。来年4月には、児童たちが考案した「ハイ☆チーズ シーザーサラダ味」のサッポロポテトが、期間限定で店頭販売される予定だ。
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