演技で動物愛護訴える 29日にミュージカル
動物愛護センターに保護された犬を通し命の大切さを考えるミュージカル「ワンライフ」が今月29日(土)、日の出町にある横須賀三浦教育会館で行われる。出演するのは市内を中心に動物愛護の啓発活動を行う「みゅーまる」。主人公は動物愛護センターに保護された4匹の犬たち。人間に虐待されたハッピー、被災したクロ、ブリーダーから放棄されたサチ、飼い主が飼いきれずセンターに持ち込まれたチビ…。それぞれが辿った境遇を、現在の動物事情を交えながらわかりやすく伝える。横須賀公演は一昨年の初演以来2回目。同作品は優れた動物愛護活動に贈られる日本動物大賞「動物愛護賞」に選ばれている。
市内で保護された動物は3日間の収容期間ののち可能な限り引き取り手を探すが、最終的には致死処分になる場合がある。市保健所によると、昨年度横須賀市で致死処分となった犬・猫は合わせて179匹。同団体代表の岡本和子さん(浦郷町在住)は「保護犬というと重いテーマだと感じるかもしれないが、明るい歌と音楽で最後は前向きな気持ちになってもらいたい」と話す。
新しい”癒し”届ける
「みゅーまる」とは『ミュージック』と『アニマル』を掛け合わせた造語。元劇団四季の劇団員や俳優、歌手を中心に、約30人が在籍。人も動物も幸せに暮らせる世の中をめざし、音楽劇や動物を介在させた高齢者施設への慰問活動を行っている。
劇団四季に在籍していた岡本さんは、退団後、祖父の介助をきっかけに訪問介護員に転身。愛犬と高齢者施設を訪問した際、お年寄りたちが見せる笑顔に「自分が得意とする音楽と、動物を掛け合わせて何かできないか」と考え、同志らと同団体を結成した。高齢者施設への慰問には犬や猫など「セラピーアニマル」と共に訪れるなど、音楽と動物を掛け合わせた新しい”癒し”を届ける。
上演時間は1回目が午前11時、2回目が午後2時から。大人1500円、高校生以下500円(未就学児は無料)。問合せは【携帯電話】080・7742・1418
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