池上中陸上部に、活躍目覚ましい「双子ランナー」がいる―。3年生の矢部美沙希さん(姉)と未菜美さん(妹)は、一卵性双生児。先日行われた中学校駅伝大会では姉の美沙希さんが2区、妹の未菜美さんが3区を走り、それぞれ区間トップでチームの2連覇に大きく貢献した。昨年の同大会でも、そろって区間新記録を樹立し、大津中女子の7連覇を阻止した。
それぞれの個性活かし
小学生の頃からバレーボールや体操など、運動漬けだった。中学入学後、2人の運動神経の良さに目を付けた当時の陸上部顧問に誘われ、陸上に転向。姉の美沙希さんは序盤から飛ばす力強い走り、妹の未菜美さんはラストスパートの追い上げを強みに、今年の中学校総合体育大会では未菜美さんが800m、美沙希さんが1500mで優勝している。
容赦ない”ダメ出し”
同等の実力だからこそ、互いが「一番のライバル」。普段は仲が良いが、競技になると話は別。妹の未菜美さんから姉の美沙希さんに「最近記録が落ちたんじゃない?」と”ダメ出し”が入ることも。しかし、どちらかの調子が悪いときは、部活後に連れだって自宅周辺をジョギングする。練習や習い事で疲れていても、気が済むまで走るのが、変わらない2人の習慣だ。
中学生活最後になるかもしれない駅伝県大会を8日(土)に控える。昨年は強敵たちに苦戦し、5秒差で上位に入れず、関東行きを逃した。目標は「区間賞、そして関東行き」と声をそろえる。昨年より1秒でも早く、阿吽の呼吸で襷を繋ぐ。
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