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追浜谷戸プロジェクト 空き家再生に大学生 改修手がけシェアハウスに

社会

掲載号:2015年2月6日号

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専門家の指導を受けながら改修作業
専門家の指導を受けながら改修作業

 横須賀市内で特徴的な谷戸の地形。入り組んだ谷戸に点在する「空き家」の増加が問題視されている。関東学院大学(金沢区)の学生が、このほど「追浜谷戸・空き家プロジェクト」を始動。先月から住宅のリノベーション(大規模改修)に取り組んでおり、シェアハウスとして4月から学生3人が居住する。

 プロジェクトの発端は、人間環境学部4年生の工藤達矢さん、佐藤勇希さんが卒業研究で行った「追浜地域の空き家調査」。市内の谷戸地域では、階段や細い路地が続くため車が入れず、介護などを機に転居する人も多い。こうして住む人が居なくなった「空き家」が増えている。一方で高齢化も進んでおり、谷戸地域の65歳以上の人口は20年で2倍以上に増加しているという(2011年横須賀市調べ)。同大学金沢八景キャンパスに隣接する追浜地区では、国道16号を挟んで谷戸が連なっており、2人は昨年5月ごろから、研究の一環で谷戸の住民への聞き取り調査を行っていた。

 そこで出会ったのが、追浜町2丁目の谷戸に空き家を所有している宮内仁一さん。借り手がおらず、さらに町内で高齢化が進む現状を聞き、住宅をリノベーションし、学生がシェアハウスとして活用することを提案した。「若者が谷戸に入ってくることで活性化するなら」と宮内さんも快諾。同大学人間環境デザイン学科教員の指導のもと、追浜東町の工務店(北村建築工房)が作業に協力、2人とボランティアの学生らの参加で、先月末から改修作業を行っている。横須賀市の空き家リフォーム補助(谷戸対策事業)で改修工事費用の3分の2を助成。家賃の補助も受けられるという。

学生と地域繋げる

 家屋は、追浜駅から徒歩10分、谷戸の坂を上り切った場所。築25年ほどの2階建てで床面積は約70平方メートル、家賃は6万円。建物の劣化はそれほどなく、床材や壁の張替などの改修を施し、今年4月には3人の男子学生(2年生)が入居する予定だという。聞き取り調査などの経験から「空き家を減らすことが、地域のコミュニティを守る手立ての1つだと感じた」と話す工藤さん。「シェアハウスが、空き家の対処に困っている家主さんとリーズナブルな家賃や地域との繋がりを求める学生との架け橋になれば」と佐藤さん。入居学生は、防犯パトロールやゴミ収集にも協力するなど、町内での連携にも力を入れる。さらに今後は、同大学の元教員が代表を務める街づくり団体、NPO法人「アクションおっぱま」とも共同で、地域イベントにも積極的に参加していく方向だ。

 このほかにも、市内では2年前から、汐入地区で空き家を改修し、県立保健福祉大学の学生がシェアハウスにして居住。市と大学の協働で、高齢者の生活支援事業を行っている。

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