地元IT関連事業者の組織「ヨコスカクリエイターズ」を立ち上げる 堂城川(どじょうがわ)厚さん 久里浜在住 47歳
目指せITの”地産地消”
○…クリエイターと一言で言っても幅広い。WEBデザイナーや建築家、芸術家も「無から有を生み出す」点ではクリエイターと言えるだろう。横須賀の優秀な技術者が市外に流出してしまうのは「もったいない」と、地元クリエイター同士が連携して市内の受注請負を行う組織を立ち上げる。メンバーの募集はこれからだが、商店のホームページ制作など、ITに関する「よろず相談所」として活用されることを望む。
○…市立工業高校の機械科を卒業後、一度はバイク部品の営業マンになるが、作り手側への憧れが忘れられず、大手工場(プラント)設計会社に転職。パソコンの専用ソフトを使い、配管・機械設備を考慮したデザインを一から学んだ。「最新技術が身につく上に給料までもらえるなんて」。頭で描いた物が、現実のものになる喜びを知り、連日終電を忘れるくらいがむしゃらに働いた。
○…39歳のときに独立、3D映像コンテンツやホームページ制作なども始めた。開業の地に実家・三崎に近い久里浜を選んだのは、「IT企業といえば都心」というイメージを覆すためだ。「例えば店舗のホームページ制作。地元なら打ち合わせの時間や費用を抑えられるし、何より地の利が活かせる」。久里浜、野比、横須賀中央など市内の街をバーチャル映像で散歩体験できるサイト「タウンマッパープラス」も開発。最先端の技術を誰でも気軽に楽しめるよう工夫した。
○…「IT」から連想する”インテリ系”とは違い、「ガテン系に見られることもある」という体格の良さ。運動不足解消のために始めたというトライアスロン用自転車の賜物だ。仕事の合間を縫って市内を走るのが日課。海の近い穏やかな景観は横須賀ならでは。「クリエイターたちが横須賀の景色を気に入り、ここで仕事をしたいと思ってくれる、そんな団体が作れたら」。今年中の立ち上げを目標に、準備に奔走する。
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