独立行政法人国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として、今月末からアフリカ各国に派遣される市民2人が18日、吉田雄人市長を表敬訪問した。
JICAでは、「自分の持っている技術・知識や経験を活かしたい」という20〜30代の若者を、開発途上国などにボランティア派遣。毎年約1800人が海外に渡っている。
今回、タンザニアの女子中等学校に派遣されるのは、大津在住の長澤健太さん(26)。数学教育を専門に、計算の基礎・応用力に対応できる人材育成を担う。応募のきっかけは、電車内の広告。学生の頃から国際貢献に関心があり、システムエンジニアとして働いた後に応募。帰国後は「さらに勉強を重ねて、途上国の教育政策にも取り組んでいきたい」と話す。
追浜在住の礒口那奈さん(26)は、ザンビアのングウェレレ地域ヘルスセンターに派遣される。学生時代は、スリランカのNGOでボランティア活動も経験。「3年間働いて、満を持して応募した」と意気込む。専門職種はコミュニティ開発。現地では、介護士の経験を活かし、看護師とともに、健康向上や家族計画の啓発などに取り組む予定だ。長澤さんは3月25日から、礒口さんは23日から、2年間の任期を務める。
表敬の席で吉田市長は、2人の意欲を高く評価。アフリカに派遣されることから「水には気をつけて」「家族にはこまめに連絡を」と気遣う言葉を重ねた。さらに長澤さんが「困難にぶつかった時の乗り越え方」を聞くと、自身の海外体験を交えながら「思い通りに行かないこともあるが、現状を受け入れることも大切」とアドバイス。一方、コミュニケーションの取り方を質問した礒口さんには、自ら手品をいくつか披露し、場を和ませる方法を伝授した。
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