ストリートから生まれた3人制バスケ「3×3」(スリー・バイ・スリー)の第1回日本選手権大会に、市立総合高校の女子バスケットボール部が出場する。部員不足で大会参加が難しい中、少人数制バスケで全国への切符を掴んだ彼女たち。今日、27日(金)から行われる予選リーグで「ベスト4以上を目指す」と意気込みを見せた。
「3×3」とは、3人制で行うミニバスケットのこと(登録は4人)。1試合10分で、使用するのは通常のコートの半分。陣地移動が少ない分、攻守の移り変わりがスピーディで、シュート力や高度なテクニックが求められる。ストリートや公園などで行われていた「3on3」(スリー・オン・スリー)を、公式競技としてルールを統一化。2020年、東京五輪での新種目採用を目指し、国内では一昨年から大会が行われるなど、盛り上がりを見せている。
今回U-18女子の部で出場するのは、市立総合高校女子バスケットボール部の後藤未来さん(2年)、山下結さん(2年)、遠山晴美さん(2年)、平田るいさん(1年)。現在、部員はこの4人のみ。昨年3年生が引退してからは、他部から人員を借りて公式戦に出ていたが、なかなか本来の実力が出せないでいた。そんなとき、3×3の日本選手権大会が初開催されることをコーチが聞きつけ、メンバーに出場を提案。「練習として3対3でやることはあったけど、競技があるとは知らなかった」とキャプテンの後藤さん。部員不足の窮地の中で「4人でもできるのなら」と新たな競技に望みをかけた結果、今年1月に行われた予選大会を経て、全国への切符を獲得した。
「切り替え」が鍵
3×3の難しさについて、「パス回しや試合展開が早く、気を抜いていられない」と4人は声をそろえる。春休みに入ってからは、入部希望の新1年生を加え、「攻守の切り替え」を意識した実戦練習を積んできた。顧問の島山恵美教諭は、「4人は今までモチベーションを下げずに努力を重ねてきた。3人制でも基本は同じなので、どんな相手でも全力でぶつかってほしい」と熱を込める。後藤さんも、「ここまできたからには、絶対に決勝に残りたい」と初めての大舞台に胸を高鳴らせる。
大会には、U-18女子部門に7チーム、男子部門8チームが参加。一般男子・女子部門は全国から計71チームが集結する。今日27日に行われる予選リーグのベスト4以上が、28日(土)に行われる決勝トーナメントに進む。
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