神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2015年5月29日 エリアトップへ

緑ヶ丘女子中学校 独自方式で昼食提供 地場産物を積極活用

教育

公開:2015年5月29日

  • LINE
  • hatena
「配膳や食事のマナーも学んで」と理事長
「配膳や食事のマナーも学んで」と理事長

 市内緑が丘の緑ヶ丘女子中学校(外川昌宏校長)では今週月曜日から、校内にランチルームを開設、昼食の提供を始めている。同校では「食育」を女子教育のテーマに掲げ、学校給食推進委員会を設置。地元の生産者や、学校給食現場の視察などを重ねて議論を行っていた。当面は、中学校の生徒21人と教職員を対象に選択式としている。

 正午を過ぎ、中学校の校内に漂うごはんの香り。『ロールキャベツ・ふろふき大根・ひじき煮・サラダバイキングにけんちん汁・白飯』――25日のメニューだ。新設されたランチルーム「マリアテラス」では、学年ごとにテーブルを囲む。1週間前に注文する方式で1食500円。従来通り、お弁当の持参も可能だ。「温かいご飯と汁物が基本。バランスの良い食事と、昼食時間の会話も楽しんでほしい」と、事業を進めてきた同校の大田順子理事長は話す。食材の調理は専門の加工所で行い、真空状態にしたものを、ランチルームのスチームコンベクションオーブンで加熱。栄養価や味を損なうことなく、作りたてを再現することができるという。

食育で命を育む

 「昼食を通して、”食”への関心を高めたい」と大田理事長。子どもの心身の発達や栄養学など、それぞれ専門家がいる中で、これらを「食育」として総合的に指導できる人材を育てたい―という想いもあった。女子教育の柱として食育を掲げ、「集中力や学力・体力の基礎となることを学ぶ機会になれば」と話す。

 同推進委員会では、学校給食の先進地や地元の生産者を訪ね歩き、地産地消にも着目。「三浦半島は生産地として魅力が詰まっている」と再発見にもなったという。ランチルームでの1日の提供食数は49食。主菜・副菜には地場産の食材を積極的に使用、「少人数教育だからこそできる食を通じた活動で、地域貢献できれば」と期待も高まる。

市内公立校の現状

 中学生の成長期における「昼食」に近年、議論が巻き起こっている。全国の公立中学校80%以上が実施している給食。横須賀市を含めて、神奈川県内の中学校での実施率の低さが浮かび上がっている。横須賀市では、従来のパン・弁当注文を拡充する方向を示し、昨年度は3回の試行事業を行った。注文率の低さや価格など課題も多く、今年度も「検討を継続する」という状況だ。

 一方で昨年、市民団体が行ったアンケートでは「完全給食」を求める声が8割を超えるなど、ニーズの高さが浮き彫りとなっている。先の市議選でも「公立中学校の完全給食導入」を掲げて当選した議員も多く、さらに議論が活発化しそうだ。

横須賀版のトップニュース最新6

スペース活用で創業応援

安浦町

スペース活用で創業応援

時間貸しのカフェ・オフィス

4月19日

「市民開放エリア」整備

横須賀火力発電所

「市民開放エリア」整備

音楽ライブやスポーツ利用

4月19日

官民連携で食糧支援

横須賀市

官民連携で食糧支援

規格外野菜を子育て世帯へ

4月12日

「最後の海軍大将」を偲ぶ

長井

「最後の海軍大将」を偲ぶ

私設図書館に井上成美ゆかり品

4月12日

災害時トイレ備蓄拡充

横須賀市

災害時トイレ備蓄拡充

車いす対応など課題も

4月5日

「くらしやすさ」全面発信

横須賀市定住政策

「くらしやすさ」全面発信

子育て世代向け新サイト

4月5日

あなたの街の植木屋さん ハロー・ガーデン

土日祝OK!見積り・出張費0円!1本からでも対応します!

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook