市の特色を活かしたまちづくりの一環として、「英語が学べるまち」を掲げている横須賀市。市内在住の中高校生を対象に、外国人と英語だけで過ごす「横須賀イングリッシュキャンプ」を8月下旬に実施する。
中高生対象に夏季合宿
横須賀市では、米海軍横須賀基地があり、外国人との交流がしやすいという特性を活用した「英語コミュニケーション環境の充実」を推進している。今回、市主催で初めて行われるのは、市内在住の中高校生を対象とした「横須賀イングリッシュキャンプ」。その名の通り、同基地関係の外国人や、海外からの留学生ら二十数人が参加し、ワークショップやパネルディスカッションなどを通して互いの文化や考え方を理解していく。8月21日(金)から4日間、県立三浦ふれあいの村が会場。
会話は基本英語のみ。当初の計画では、英検3級程度の資格を条件に設けていたが、より多くの学生に機会を提供するため、「異文化コミュニケーションに意欲がある人なら誰でも応募可能」とした。市政策推進課では、事前研修などで個人の英語レベルを把握し、チーム分けを行うという。募集要項や応募用紙は、今月19日から市内の中学・高校などに配布している。
”基地のまち”活かす
「外国人と交流する機会がありそう」――。昨年、市が策定したアクションプラン内の統計による、市内外から見た横須賀のイメージだ。市では、この既存の印象と、子育て世代の「子どもに英会話を身に付けさせたい」というニーズとを合わせ、「基地のまち」という土地柄を活用した事業を推進。キャンプについて今後の実施は未定だが、委託事業者の(株)JTBコーポレートセールスの担当者は、「継続的に行うことで、『横須賀には、英語と触れ合える場がたくさんある』というイメージが定着し、流入人口の増加が狙えるのでは」と力説する。
留学の準備にも
キャンプでは、郷土理解の一環として、長井の地などをめぐるフィールドワークを行う予定。外国人からの質問を通して、地元にも関心をもってもらう仕組みだ。「留学先での自己・母国紹介など、事前準備としても活用してもらいたい」と市担当者。
定員は40人。事前・事後の研修にも参加できることが条件で、日本語での作文などの選考を経て決定する。参加費は3泊4日で1万9800円。応募締め切りは7月7日(火)必着。
市では今後の取組みとして「横須賀で留学」と銘打ち、市内在住の外国人宅に学生をホームステイさせる取り組みなども計画。現在調整中だ。
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