躍動感ある油絵や立体とのコラージュ、モノトーンのミクストメディア(複数の異なった素材や技法を使った作品)など、アートの無限な表現―。今月11日から、横須賀美術館で第2期所蔵品展「上條陽子tabularasa(タブララサ)―白紙―」が催されている。
1937年に横浜で生まれた同氏は17歳で画家を志し、当時横須賀にあった清泉女学院を自主退学。以降、独学で制作を続ける。1978年には、画壇の”芥川賞”と言われる「安井賞」を女流画家として初めて受賞。当時は、人間の苦悩や不安を表現する作品が多かったが、30年前に大病を患って以来、作風は一変。生命の躍動感や儚さ、激しさが溢れる作品へと表現も進化していく。さらに1999年以降は、パレスチナ自治区ガザでの巡回展を機に、これまでの色彩にも、さらに変化が生まれた。
今回の展示では、ダンスや身体をテーマとした80年代後半の作品や、会場全体を使った、白を基調とした新作インスタレーションも披露する。会期は9月27日(日)まで、観覧料310円(企画展のチケットで観覧可)。
▽作家によるギャラリートーク
7月18日(土)午後2時から、参加無料(所蔵品展の観覧券が必要)。当日直接会場(同館本館地下)へ。詳細は、同館【電話】046・845・1211
|
<PR>
横須賀版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|