小田和湾に面する長井「富浦公園」を桜の名所にしようと地元有志が活動している。同公園は相模湾越しに富士山を望めるなど眺望に優れ、平坦な敷地も広がるが、駐車場が利用できるのは夏期のみ。市民に十分利用されているとは言い難い状況にある。「地域の憩いの拠点を住民でデザインしていく。数年後に花見を楽しみたい」と発起人の小笠原誠さん(42)。第1弾として植樹イベントを今月24日(土)に実施する。
絶好のロケーションは歌人の北原白秋と前田夕暮が詩を詠んだ場所としても知られる。園内には遊具なども設置されているが、少子化の影響もあり、「最近では子どもたちの姿をあまり見かけなくなった」と小笠原さん。
長井地区では、修学旅行生を迎える「民泊」事業に地域全体で取り組んでいるほか、農漁業の生産者が朝市を開催するなど、活性化に向けた動きが活発。「住み良い街をめざす活動を自分たちも」と、小笠原さんと仲間数人が今年5月に「長井桜プロジェクト」を立ち上げ、活動をスタートさせた。
小笠原さんは、東日本大震災の支援活動として被災地に桜の苗木を植樹するプロジェクトに参加した経験があり、そこで得たノウハウを今回の事業に持ち込んだ。地元商店に募金箱やチラシを設置したほか、ホームページやフェイスブックページを立ち上げて賛同を呼び掛けた。集まった協賛金は4万円程度。今回はこれを原資に、塩害に強い桜の品種「八重紅大島」の苗木を20本購入、24日の植樹イベントで土をかける。場所はプール側の芝生地帯。地元住民以外も参加できる。
活動に関する問い合わせは小笠原さん【携帯電話】080・1192・5361
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