横須賀製鉄所(造船所)の創設150周年を記念して、横須賀市が実施している事業が山場を迎えている。15日(日)の「ヴェルニー・小栗祭式典」には、高円宮妃殿下が臨席して盛大に催されるほか、市文化会館や市自然・人文博物館でも、同製鉄所を基盤に発展を遂げた横須賀の歴史や建設に携わった人物を顕彰する記念展示が行われている。
歴史・功績伝える展示も
軍艦建造を目的に幕府の号令で建設が決まった横須賀製鉄所は、1865年11月15日にくわ入れ式が行われており、150周年の記念事業はこれを由来としている。
例年この時期に、建設に貢献した徳川幕府の勘定奉行、小栗上野介忠順とフランス人技師、フランソワ・レオンス・ヴェルニーを追慕する式典を開いているが、今回はスケールを拡大。記念講演会では神奈川フィル管弦楽団の演奏などで会場を盛り上げるほか、同製鉄所の技術が伝えられた富岡製糸場のある群馬県富岡市との友好都市締結式も実施される(観覧受付は終了)。
自然・人文博物館とヴェルニー記念館では、先月末から「すべては製鉄所から始まった─Made in Japanの原点─」と題した特別展示が始まっている。同製鉄所の建設に用いられた当時の世界最先端技術や様式化を進める国内各所の産業施設に供給した技術や機械を展示紹介。文化面にも着目し、滞在していたフランス人技師がもたらしたフランス料理をレプリカで再現している。会期は来年1月31日(日)まで。
市文化会館では、今日13日(金)から横須賀市と小栗上野介顕彰会(群馬県高崎市)との共催で小栗の功績に焦点を当てたパネル展「小栗上野介と横須賀製鉄所」を催す。遣米使節で訪れた際に残したスケッチ画や写真パネルを並べる。写真や絵葉書で製鉄所と街の発展を辿る展示もある。会期は11月22日(日)まで。
横須賀市では、市内周遊を促す仕掛けとして、横須賀美術館を加えた各施設をめぐると抽選でプレゼントがもらえるスタンプラリーも実施する。
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