京急逸見駅から、なだらかな坂道を上って約10分。横須賀独特の地形、谷戸に位置する古民家の「再生プロジェクト」が進んでいる。昭和初期に建てられた空き家をリノベーションした「ビレッジ西逸見」。これを手掛けるのは、葉山町在住の今井厚さんだ。これまでも、汐入地区での空き家改修に携わり、その住環境の可能性を見出してきた。
”西逸見”の古民家との出会いは2年ほど前。既に空き家となっていたこの建物の屋根が台風で飛び、市に苦情が入った。持ち主が亡くなった後、管理されていない空き家―。今や市内で顕著となった状況だ。「車が入れない階段道の立地でも、自然に囲まれた静かな環境を好む人も少なからずいる」と、この物件を購入し、再生することになった。市内の情報交換会で出会った東逸見在住の建築家・戸井田顕さんらとともに、リノベーションを進めている。
現状では、屋根を補修し、室内の床を板張りに変えるなど手を加えている段階。県外からも「住んでみたい」「工房や創作の拠点として使いたい」と問い合わせも増えているという。「カフェや会員制の手仕事の場、コワーキングスペース(共有オフィス環境)、ワークショップなど住宅兼用で活用できれば」と今井さん。今後は、コワーキング支援として、作業スペース提供のほか、法人登記やセミナーの開催なども視野に入れている。プロジェクトの詳細はFacebook「ビレッジ西逸見」で発信中。
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