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長井地区 井上大将のオルガン公開 英語塾の元塾生らの合唱も

社会

掲載号:2015年12月11日号

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井上塾の塾生とオルガン。写真左が末廣さん
井上塾の塾生とオルガン。写真左が末廣さん

 「最後の海軍大将」として知られ、戦後は長井の自宅で隠棲生活を送った故・井上成美氏が所有していたオルガンの復活に向けた取り組みを地元有志が始めた。戦前につくられた足踏み式オルガンで、現物は長井地区の荒井町内会館に置かれている。かろうじて音は出るものの老朽化が激しい。井上氏が暮らしていた事実も地域で薄まりつつある中で、人格者として多くの人に慕われていた記憶を、オルガンを介して伝えていきたい考え。今月19日(土)には、これを公開するイベントを催す。

 現存するオルガンはヤマハ製で年式等は不明。井上氏が娘に買い与えたものとされ、昭和30年代に地元の長井保育園に寄贈している。当時を知る園の関係者によれば「リアカーで運んだ記憶がある」という。長らく園の情操教育に用いられていたが、古くなったため倉庫にしまわれていた。

 一連の経緯を知る元園長の末廣良子さんのもとに、処分したい旨が伝えられたのが昨年8月。保管場所を探し、町内会館で一時的に置いてもらえることになった。

 井上氏は戦後、自宅で英語塾を開いていた。昭和28年に閉じるまで地域の中学生を相手に教えており、末廣さんも塾生のひとりだった。授業は独特でギターをつま弾きながら「アロハ オエ」や「アンソニー ローリー」などを歌い、正確な発音やアクセントを教えたという。「音楽の才能にも溢れ、アコーディオンや琴の演奏を披露することもあった。オルガンに向かう姿は目にしたことがないが、懐かしい思い出」と末廣さん。礼節にも厳しく、西洋式のテーブルマナーなどの指導も受けたが、一切月謝は受け取らなかった。

 オルガンの公開イベントは、塾生が井上邸の玄関を入る時に大声で挨拶していた言葉で「Good afternoon Mr.Inoue!」と銘打たれている。当日は当時の塾生らが集まり、井上氏との思い出話を語りながら、オルガンの演奏で英語の歌を合唱する。集まった人たちでオルガンの修繕や保存のあり方などについての意見交換も行う。

 イベントは誰でも参加可能(参加費無料)。時間は午後1時から3時。会場は荒井町内会館(荒崎行きバス終点)。

 詳細は「井上成美氏のオルガンを復活させる会」矢沢登喜子さん【電話】046・856・4544

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