神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2016年1月1日 エリアトップへ

障害児者支援の情報サイト みんなの「一歩」を支えたい ひまわり園保護者が立ち上げ

社会

公開:2016年1月1日

  • LINE
  • hatena
今月5歳になる麗ちゃんと五本木さん
今月5歳になる麗ちゃんと五本木さん

 障害児を抱えて、どこで何を相談できるの? サービスの受け方は? 周囲との関わりあい方や日常生活の不安―。横須賀市療育相談センター・通園部門「ひまわり園」の保護者が今年4月、WEBサイト「SUKASUKA(すか)-IPPO(いっぽ)」を開設する。「当事者だから分かる”気付き”を共有し、発信したい」―。そんな思いを込める。

    *   *

 「私たちは障害児を育てる普通のママ」。そう話すのは、五本木愛さん(鴨居在住)。現在、同園保護者会の会長を務め、市の教育分科会などに参加して気付いたことがあった。「市内の活動団体や制度の仕組みを知る機会が少ない」と。そこで、分科会などでの情報をまとめた通信を発行。しかし、この作業を役員が続けていくのは大変なこと。それならば、私たちが「知りたい」と思うことをWEBで発信しよう―。これに、保護者会の役員も賛同。子どもが抱える障害は違えど、同志のようなつながりがある。

 サイトは「横須賀のバリアフリー子育て情報局」として、療育のしくみや支援機関、施設や民間事業者の紹介など多種多様。遊び場やバリアフリーの店舗など、実体験をもとにした記事も用意している。さらに、悩みや心配事をざっくばらんに語れる「しゃべり場」も企画していくという。

    *   *

 愛娘・麗(うらら)ちゃんの「成長の遅さ」を感じ、病院に駆け込んだのが1歳の頃。あらゆる診療科で検査し、1年がかりで分かったのは「アンジェルマン症候群」という、聞き慣れない疾患だった。不安だらけの4人目の子育て。情報を集めるとともに、発信することで、周囲に理解を求めていった。

 わが子が障害をもっていたら―。「親自身が受け入れきれず、こもりがちになるケースも多い」と五本木さんは話す。だが、早い時期に療育や支援機関とつながることで、子どもだけでなく、親の生活環境も変わるはず。「その”一歩”を後押しすることができたら」と話す。

 五本木さんには忘れられない言葉がある。「この先、両親が亡くなったら、ぼくはどのように生活するのだろうか」と障害者作業所に通う成人が発した一言だ。将来に不安を感じる声と、自分たちの子どもの将来を重ね合わせた。この活動から資金を捻出し、法人化することも考えている。地域に根差して、閉鎖的な環境を開き、「親と子の未来を描く支えになりたい」と話し、笑顔を見せた。

横須賀版のローカルニュース最新6

海洋科学の最前線

JAMSTEC

海洋科学の最前線

一般公開(事前登録抽選制)

4月19日

奨学金支援で入社誘引

タイムカプセル

奨学金支援で入社誘引

4月19日

子育て・教育に役立てて

リフレックス

子育て・教育に役立てて

市へ100万円寄付

4月19日

消えゆく”学ラン”

公立中学校

消えゆく”学ラン”

移行期で詰襟・ブレザー混在

4月19日

「ジブリ作品、地球的視野」

「ジブリ作品、地球的視野」

声優出演の加藤登紀子さん

4月19日

武者行列にあわせ新御城印

武者行列にあわせ新御城印

甲冑や旗など意匠に

4月19日

あなたの街の植木屋さん ハロー・ガーデン

土日祝OK!見積り・出張費0円!1本からでも対応します!

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook