神奈川県は2016年度、新たな事業として三浦半島4市1町の地域資源や立地を活用し観光や定住促進を図る、「三浦半島魅力最大化プロジェクト」(15年度2月補正予算)に取り組むことを先月10日発表した。半島内に点在する海の駅を船で巡る催しや積極的なPRによる観光客の呼び込み、空き家を活用した体験移住など事業内容に掲げ、地域振興を推進していく。
新規施策「三浦半島魅力最大化プロジェクト」は、横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町の三浦半島4市1町を対象とした県の事業。国の地方創生加速化交付金を活用し、2015年度2月の補正予算で6000万円を計上している。
素案によると、同事業は観光(海・食・地域)と定住(働く・住む)を両輪に展開。観光分野の主な取り組みは、半島内5カ所にある海の駅を発着する海上ツアーを実施して知名度、周遊性向上をめざす「海の魅力づくり」(700万円)、専門誌などとのタイアップで自転車愛好家の誘客促進と滞在時間の拡大を図る「『自転車半島宣言』推進事業」(200万円)、グルメや自然、歴史・文化といった地域資源を活用した広域的なPR、外国人観光客の受け入れ観光の整備を行う「観光プロモーション事業」(3100万円)の3本柱で構成。
定住分野では、空き家を活用した移住希望者対象の短期居住体験プログラム「ちょこっと移住」を実施。ウェブサイトを通して、生活の様子など体験者のリアルな声を発信する「魅力的『半島ライフ』発信事業」(500万円)と、官学連携で新たな地域コミュニティーをつくる「個性あふれる地域づくり事業」(1500万円)の2つを盛り込んだ。
今後、5自治体の首長で構成する「三浦半島サミット」や、未病を治す取り組み・シープロジェクトなど他の県施策と連携を図りながら、多くの人を三浦半島に呼び込む施策を推進。人口減少の抑制、雇用の創出、地域経済の活性化によって、にぎわいを生み出したいとしている。
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