日本動物大賞
日本動物愛護協会が主催する「日本動物大賞」の「社会貢献賞」に先ごろ、特別養護老人ホームさくらの里 山科(社会福祉法人 心の会)が選ばれた。優れた動物愛護活動の実践者や団体を顕彰するもので、同ホームでは入居者がペットと一緒に過ごせる環境を整備していることが評価された。
2012年に設立されたホームは4階建て。2階フロアに犬や猫と暮らせるユニットが設けられており、それぞれ20部屋ある。現在は犬10匹、猫6匹が入居者とともに生活。ペット共生型の老人ホームは全国的に見ても、件数はまだまだ少なく先行事例になっている。
ホームへの入居に際して、生活をともにしてきたペットと離れ離れになることに胸を痛めていた若山三千彦理事長(施設長)が設置を決めた。愛犬の引き取り手が見つからず、保健所に渡した80代の男性が精神的な失望感を強くして、入居間もなく亡くなってしまったことが背中を押した。
動物との生活は、入居者に精神・身体面に効果をもたらす。夜、寝つけなかった人が愛犬と一緒だと安心して眠れることや、日々接することで認知症の緩和につながったケースがあるという。
「高齢者の孤独感の解消などにペットが果たす役割は大きい。(今回の受賞で)共生生活を取り入れるホームが広がるきっかけになれば」と若山理事長は話している。
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>