市内で初めて組織された女性消防隊「はまゆう隊」で初代隊長を務める 濱浦 悦子さん 鴨居在住
「女性目線」で活動広げる
○…「隊長になるという決意はあった」―。女性隊員の思いをとりまとめ、発起人として市内初となる女性消防隊「はまゆう隊」の結成を実現した。イベントでの声掛けや市内の幼稚園・保育所での紙芝居を使った防火教室など、活動内容は「細かい気配り」や「対応力のあるコミュニケーション」ができる女性ならではの視点を活かしたもの。男性社会と思われがちな消防のイメージを変える。
○…市民有志らで結成される分団に入ったのは9年前。町内会のサポートを行う「子ども会」の役員として、積極的に行事に参加する姿を見た当時の分団長から「防火教室や市民への広報活動をやって欲しい」と入隊を請われた。子育てを理由に2年間断り続けていたが、既に消防隊だった夫の「やってみれば」の一言で入隊を決意。始めるまではとことん悩むが、「やる」と決めれば最後までやる性格だ。
○…昨年初めて参加した、放水などの技術を競う女性消防隊の全国大会。普段はほとんど顔を合わすことのない女性隊員たちが集結した。大会に向けて重ねた50回以上の練習の中で、「子どもへの防火教室や相談窓口の開設など、技術面以外にもできることがある」と女性ならではの思いを共有。大会後「このまま解散するのはもったいない」と自ら市の消防団長に掛け合い「はまゆう隊」が生まれた。
○…趣味として25年間続けるママさんバレー。一昨年の県大会では、キャプテンとしてチームを優勝に導いた。「子育て中に趣味を楽しんでいいものか」と、始めるまではやっぱり悩んだが、そこでも夫の一押しが決めてとなった。目の前のことに集中できているのは、「夫や家族の理解があったから」と感謝も忘れない。生まれも育ちも横須賀。「地元のために役に立ちたい」という気持ちが自身を突き動かす。「消防でも、女性は活躍できる。仲間を倍以上に増やし、活動を広げていく」と決意は固い。
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