小学生女子ソフトボールチーム「横須賀女子」で監督を務める 齊藤 優季さん 長井在住 25歳
子どもたちを輝かせる
○…全日本小学生女子ソフトボール大会で、監督として「横須賀女子」を初の準優勝に導いた。神奈川県勢としても最高位の成績。日焼けが熱い夏を過ごしたことを雄弁に物語る。自身が小学生時代に所属していたチームだけに喜びもひとしお。「これまでお世話になった人たちに少しだけ恩返しが出来ました」と晴れやかな笑顔を浮かべた。
○…4年前は実業団の日立ソフトボール部で選手としてプレーしていた。名門として知られる木更津総合高(千葉県)から入部。俊足と堅実な守備を武器としたが、思うような成績があげられず苦しんだ。同郷の西山麗選手をはじめ日本代表が何人も在籍するチームは練習量もトップレベル。身体が悲鳴を上げ、激しい腰痛を引き起こすようになる。当時21歳。「選手としての限界も感じていた」こともあり、引退を決意。別の環境でプレーを続けることを周囲から勧められたが、未練はなかった。
○…「暇を持て余しているなら手伝ってくれ」。指導者への道は小学生時代の恩師の何気ないひとことがきっかけだ。3年前にチームを任されてからは、自身の方針を明確に打ち出した。それは「ソフトボールを楽しもう」。選手に繰り返し伝えているのは、「『楽(らく)』と『楽しい(たのしい)』の違いです」。だから、地味な基礎練習に大半の時間を割く。楽しむために必要な努力を惜しまないこと。監督と選手の共通認識が結果を生み出した。
○…週末は練習と試合に明け暮れる。プライベートの全てを捧げて子どもたちと向き合う今の生活に「選手時代以上の充足感を感じています」ときっぱり。教えた技術をプレーの中ですぐに発揮してくれるなど成長スピードに驚かされるという。「子ども達を輝かせることが自分の役割。ソフトボールへの恩返しだと思っています」
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