商都復権をめざして、横須賀中央の若手商店主グループが一大ストリートマーケット「街市(まちいち)─ヨコスカ─」の開催を発表した。地元の名産・逸品を扱う個店などを集めて、駅前広場や大通りのアーケードで販売やPRを行う。初回は10月29日(土)、2回目を11月20日(日)に実施する計画で、以降も定期開催していく。各種のイベントとも連携して、街の賑わいを呼び戻す。
駅前広場とアーケードに出店
かつて隆盛を誇った中央エリアの商店街だが、近年は大型店の郊外進出や消費者志向の変化を受けて、厳しい状況に置かれている。 こうした現状を打破しようと立ち上がったのが、地元の若手商店主らで組織する「ヨコスカダウンタウンクラブ(YDC)」。これまでキッズフェスやゆかたで街歩きを楽しむイベントなどを手掛けてきたが、商店主と買い物客が対面販売で直接やりとりをする「本来の商店街の姿」にこだわった企画を新たに打ち出していくことを決めた。
手本としているのは宮崎県宮崎市で成功を収めている「街市」。商店街横断で取り組む事業モデルを中央エリアに持ち込もうと、YDCメンバーが現地視察を繰り返し、運営ノウハウなどを学んだ。宮崎では、集客力を高めるために祭りや他のイベントと連携している点にも注目。YDCもこれに倣って、ハロウィンイベントと横須賀JC主催のマラソン大会が行われる日に実施日をぶつける。初回は40店程度の出店を予定しており、回を重ねながら規模を拡大していく考えだという。
横須賀中央の活性化をめぐっては、吉田雄人市長が先の選挙公約に「歩行者天国化」を掲げた経緯がある。
地元と行政が一体となって可能性と必要性を議論したが、道路封鎖の困難さなどを理由に断念している。
YDCのメンバーの一人は個人の意見と前置きをした上で、「『街市』の盛り上がりの先に、そうした事例も再検討できたら」と将来の展望を話した。
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