放水で標的を倒す消防操法の全国大会が今日14日(金)に長野県で行われ、横須賀市第37分団(久比里)が県代表として出場する。同分団は7月に厚木市で行われた県大会において市勢として8年ぶりの優勝を飾り、初めての全国大会に挑む。
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久比里分団が出場するのは小型ポンプ部門。消防車が入れない時の火災現場で活躍するものを使用。20メートルのポンプを3本つなぎ合わせ、標的を倒すまでのタイムはもちろん、操法の基準に則った動作であるかなどが審査の対象となる。
同分団には18〜60歳の男女約20人が在籍。今回は指揮者として放水を行う臼井孝典さん(47)、ホースを展長する1番員の宮澤剛知さん(34)、吸管を主に扱う2番員の中島正義さん(35)、送水を行う3番員の臼井翔さん(30)、補助員の笹木忠さん(40)でチームを組む。普段は建築業や整体などそれぞれ別の仕事に従事しており、終業後の8時以降から、同町内の広場で訓練に励んでいる。
現在、41分団が参加する市の大会を3連覇中。伝統的に消防団活動が盛んな地域で、今回のメンバーである中島さんらは入団が可能になる18歳から所属している。多い時は週3回、他に比べて訓練量が多いことで連携に自信を持つ。今年は3度目の県大会挑戦で、経験を積んできていたことが優勝の要因だとメンバーは口を揃える。
町内も応援
地元久比里地区でも盛り上がりを見せている。先月25日には、副市長らを招いた壮行会を連合町内会などの主催で開催。全国大会に向けても市から提供されたバスに加え、分団と協力して30万円超を割いてもう1台チャーター。朝4時出発の便などで総勢約100人が5時間かけて長野県まで帯同する。
同町内会長の島内幸一さん(73)は「防災訓練の時などお世話になっている。互いに協力し合える関係を築いている」と話している。団員の中島さんは「夜遅い訓練にも理解を示してくれ、応援にも来てくれる。全国大会ではみなさんの期待に応えたい」と活躍を誓った。
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