市内24の中学校で競われる駅伝大会が今月22日、国道16号線の馬堀海岸で行われた。男子は大会新記録で大津が優勝。女子は追浜が制した。両校に加え、男子は池上、浦賀、鴨居、女子は浦賀、神明が11月5日(土)に横浜市の八景島で行われる県大会に出場する。
3人が区間新
大津と池上による抜きつ抜かれつの激しいデッドヒートとなった男子。勝負を決めたのは大津の5区・伊藤諭(さとし)君・最終の6区・徳(ただし)君の双子ランナーだった。
トップの池上から17秒差で襷を受けた弟の諭君。「抜ける距離だと思った」と徐々に差を詰め、逆転。区間新でアンカーの兄につないだ。徳君も「頑張ってきたな」と弟の快走を称えながら自身も差を広げ、負けじと大会新でゴールテープを切った。「前に選手がいた方がタイムは出た」と余裕も見せる。
2区の本田一平君(3年)も含め、大津は3人が区間新。合計タイムも昨年、同校が出した記録を抜いた。しかしここはまだ通過点、あくまで目標は全国大会出場。昨年は県大会2位で惜しくも切符を逃している。「今年こそ優勝、そして全国」。昨年のメンバーでもある蛭田哲平君(3年)が話すように、手応えを掴みつつ”本番”に挑む。
池上、躍進の2位
優勝争いを演じた池上。遠藤拓磨教諭らが駅伝チームを率いて3年目、18位、6位、そして今年は2位と、他の学校からも一目置かれる成長を遂げてきた。赴任当初の1年生が現在3年生になり、チームを引っ張っている。「規律など意識改革をしてきた成果。距離の長い県大会では大津とも競り合える」と遠藤教諭は愛弟子たちに期待を寄せる。
女子はトップから8位までが1分以内の大混戦となった。「3位以上のチームから区間賞が出ないのは珍しい。最後は総合力の勝負だった」と大会の専門部長を務めた外村公一教諭(浦賀中)は接戦を振り返った。
制したのは追浜=写真下。「(距離が長い)1区で上位に離されなければチャンスはあると思っていた」と坂田俊之教諭。その読み通り1区で5位につけると徐々に順位を押し上げ4区で首位に。アンカーの佐々木彩良さん(1年)は「緊張がすごかった」と話しながらも区間3位の走りでリードを広げ、ゴールした。
追浜は5人中4人が1・2年生。「全体的に1、2年生が多い大会だった。追浜をはじめ、来年は今回の経験で成長した選手たちに期待したい」と外村教諭は総括した。
ヒロイン一転、涙
エースが揃った1区で3位。それでも宮下愛香さん(久里浜3年)は涙を流した。
昨年は、アンカーで大逆転劇を演じ、16年ぶりの優勝に大きく貢献した。その後も1500mで県6位入賞を果たすなど、その走りが注目されていたが、腰の痛みを抱えており、万全とは程遠い状態だった。優勝候補だったチームも6位。「自分が良い流れを作れなかった」と昨年のヒロインは唇を噛みしめた。
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