常勝校の壁はやはり厚かった―。第1セット、一時は4点のリードを奪った。2セット目は0対5を追いついた。それでも、負けた。
勝てば市勢初となる全日本高校選手権(通称「春高バレー」)の出場が決まる今月12日の県大会準決勝。三浦学苑女子は12年連続出場を果たしている強豪の大和南高校と接戦を演じたが、惜しくも一歩及ばなかった。
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絶対的エースで国体メンバーにも選出されている林佑佳選手(3年)を軸とする同校は今夏に行われた関東大会でも5位に入賞。昨年ベスト4のメンバーも多く残っていることから、春高出場の有力候補にあがっていた。しかし、県女子はここ10年のうち9年で大和南と川崎橘が進出しており、この双璧を崩すことが、悲願達成に向けて避けては通れない道だった。
関塚康乃監督は「レシーブで崩されて、林選手を使った得意な形を封じ込められてしまった」と試合を振り返った。
市勢初出場を目標に
全国への切符を逃した形となったが、県高体連の専門部委員長を務める百瀬賢さんは「創部してまだ5年でベスト4、そして2強に肉薄してきているので、三浦学苑が春高に出るのもそう遠い話ではない」と見解を話す。
同校の強さの要因としてこれまで市外に出ていた地元の有力選手が集まっていることがあげられる。関塚監督が就任以降、毎週木曜日に地元の学生を対象としたバレー教室を開催して、選手や監督が指導にあたっている。その影響を受けて、参加者らが同校に進学するケースが増えてきているという。実際に今大会のレギュラー6人中5人が市内出身。その中で白井菜乃、浅川未来、薄井紗里菜選手は久里浜中で県2位に輝いた同期で、教室に参加していたメンバーでもある。「横須賀市から初めての春高バレー」などを目標に同校に進んだという。
3人が3年生となる来年こそ2強打破を目指す。
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