横須賀青年会議所(横須賀JC)第65代理事長に就いた 竹永 久志さん 湘南鷹取在住 38歳
基地の街の新しい姿を模索
○…「自分が変わるきっかけを与えてくれた青年会議所(JC)にとても感謝している」。インタビューの冒頭、開口一番こう切り出した。郷土愛の芽生え、まちが抱える課題への気づき、信頼できる仲間…、すべてJCの活動を通じて得たものだ。今度はそうした機会をメンバーに与える立場となる。責任の重さに押しつぶされそうになるが、団体が宣言している「率先して行動する」を愚直に実践していく。
○…26歳。家業を継ぐために戻ってきた矢先の出来事。知人からJCの入会を勧められた。「まちづくり」「ひとづくり」を熱心に語られたが、「なぜそれを自分が?」との疑問符がつきまとった。半信半疑での入会。分からないままの手探りの活動に転機が訪れた。米海軍基地内を見学するツアー企画を命じられ、先方の担当者と交渉。「前例がない」と当初は難色を示されたが、両手では数えきれないほど通い詰め、相手を根負けさせた。「身近にありながら基地のことを何一つ知らない。地域を理解するために学ばせて欲しい」。この言葉が決め手となった。
○…住宅リフォームを主体とする建設会社で働く。高齢世帯の住まい売却に伴う内外装の工事が活況を呈しているが、「一時的なもの」との見方。「少子高齢化の先にある将来に大きな不安がある」。人口減少も含めて、自分ごととして捉える必要性をまじめな口調で語る。解決策は持ち合わせていないが、「JC活動を通じて、糸口を掴みたい」
○…1年間の任期の中で中心に据えているのが、日米両基地と市民との交流機会の創出。横須賀の特異性を子どもたちも交えて正しく認識してもらう考えだ。JCが「アメリカの風が薫るまち」のビジョンを打ち出したのが今から20年前。今では、それを行政が施策に取り入れている。「先輩たちの先見性に敬意を表しながら、基地の街の新しい姿を模索していく」と力強く話した。
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