ギターリストシンガーとして市内を中心に活動している 目黒 寿安(じゅあん)さん 浦賀丘在住 41歳
「心地よい」音楽を聴衆へ
○…ジャズ、ポップス、フォーク、それぞれが均等に交じり合った「ゆるやかでおしゃれなサウンド」をギターと弾き語りで表現。心地よさを追求して聴衆に届けている。市内に拠点を置いて、10年弱。今年に入って自身4枚目のCDをリリースして、来月にはワンマンライブが控えるなど、着々と活躍の場を広げる。
○…独自の音楽スタイルはアメリカで培われた。高坂小に通っていた5年生の終わり、物流関係の会社に勤める父の転勤が決まった。行先はロサンゼルス。抵抗を覚えたが、海を越えた先では意外と順応。そこで「音楽」に出会った。街に溢れるミュージシャン、1日中放送される音楽チャンネル。初めてテレビで見たマイケルジャクソンのかっこよさは自身の原点だ。ギターをはじめ、ドラムにチューバー。音楽三昧の学生時代。大学に入学後はジャズギターでバンドグループを結成。バック演奏などで収入も得られるようになっていった。
○…20代半ば、活動の拠点をジャズの聖地ニューヨークに。世界中から集う猛者達に囲まれ、自分の音楽を見直した中、現在のスタイルに落ち着いた。そして「タイミングを感じた」と20年ぶりの帰国。アメリカ土産の技術を引っ提げて自信満々に受けた最初のコンテストではまさかの地区予選落ち。「ショックは大きかった」が小さなライブで腕を磨き続けると、1年半前に行われたギターコンテストで日本一に。昨秋には約3千人が出場した音楽イベントでファイナリストに名を連ねるなど、実績を積み上げている。「だんだん理想に近づいてきた」
○…日米で過ごした時間は約半分ずつ、感じたのは「多くの日本人は心の内を表現する、海外で育った私は外に飛び出てくるものを歌う」と独特の言い回し。音を届けたい先は聴衆の耳ではなく、心に。そしてできるだけ多くの人に。それがアメリカ育ち、「ギターリストシンガー」の想いだ。
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