無人航空機「ドローン」の飛行訓練などができる専用フィールドが6月から長井に開設される。市内の事業者が運営するもので、昨年末に市が開設した長坂の飛行場が事業者を対象としているのに対して、個人の都度利用も受け入れる。普及活動や産業利用のアドバイスなどを行っていくという。
ドローンによる空撮などの事業を手掛ける堂城川厚さんが立ち上げた新施設「DRONE★VILLAGE YOKOSUKA」。本体が18機あり、画面上で練習が出来るシミュレーターも設置された本格的な作りだ。ドローンに関する管理・操縦資格を持つ堂城川さんが知識や技能を伝えていく。
市内で個人が利用できる初めての施設として、堂城川さんは「ドローン利用の裾野拡大につなげたい」と話す。また、現在市内の建設業者2社が建造物の空撮などにドローンを活用している例を挙げ「ビジネスシーンでの応用の相談にも応えていきたい」としている。
市は企業誘致に注力
行政側もドローン事業に力を入れる。市内で研究開発などを行う事業所向けに昨年末開設した長坂の飛行場を、地域資源として企業誘致に活かしていく考えだ。今年度はドローン関連の予算に約640万円を計上。その中で市外の事業者を招いたモニターツアーを実施する。「開設から半年、都内を中心に市外の企業などから問い合わせが多かった」と市の担当者。利用を市内の事業者に限定しており、都心から近く、5000平方メートルの広大な土地をPRして企業誘致に結び付けたい意向だ。
現在は7つの企業や団体が利用している同飛行場。土地は西武鉄道(株)と毎年ごとの借地契約だが市は今後も継続していく方針という。
若者向け講座も
主に若い世代の市民にドローンに触れる機会を設けようとする動きもある。7月2日(日)には衣笠コミュニティセンター主催で初心者向けの講座が行われる。講師を堂城川さんが務め、法規や活用例などを学ぶ座学と操作方法を教わる実習を行う。コミセン担当者は「興味を持つきっかけになれば」と開催意図を話す。
小学4年生以上が対象で参加費は100円。締切は6月19日(月) 問い合せは【電話】046・852・3596
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|