汐入町在住の絵本作家・イラストレーター、長澤星さんの『パグパグ3きょうだい』(鈴木出版)が、ポータルサイト「絵本ナビ」が実施したえほん祭り2017で大賞を受賞した。
一昨年11月から昨年12月までの1年間に刊行された絵本・児童書のうち、 協賛出版社が推薦した作品から一般投票で選ばれた。長澤さんは「エントリーされていたことを知ったのが締切1週間前。ただただ驚きです」と喜びを語った。
「3匹」の関係性
自身2作目のオリジナル作品。昨年9月に、2〜3歳向けの月刊絵本「こどものくに たんぽぽ版」として刊行し、12月にハードカバーで出版した。小型犬パグを主役に据えたのは、小さい頃に同級生が数匹飼っていたことから。短鼻で短毛、垂れ耳・巻き毛の”ブサカワ”と言われる数々の特徴も、「見れば見るほど愛らしく感じて表情も豊か。人を笑顔にしてくれる」と長澤さん。もともと、アクリル絵の具で動物などの毛並みを丁寧に描く手法を得意としており、今にも駆け出しそうな質感に仕上げた。
”3きょうだい”で登場させたのにも理由がある。自身も3人姉妹。ぶつかるときもあったけれど、賑やかで、いざという時は助け合う不思議な関係性。そんな分かち合いを犬たちで表現した。苦戦したのが幼児に分かりやすい短い言葉の表現。「リズムや絵とのバランスなど、絵本の難しさも学びました」
レビューを励みに
現在は創作活動のほか、都内の専門学校で非常勤講師として絵本作りを教える。「学生と接することで、自分の創作も客観的に見られるようになった」と話す。
えほん祭りの投票にはレビューもあり「言葉遊びが楽しかった」「自分の3兄弟と重ね合わせて読んだ」「シリーズ化に期待」―という声も。また、「パグ犬愛好家」からも好評で、「どんな風に読まれたか、ダイレクトに伝わって嬉しい。励みになる」と次回作への意欲をにじませた。同作は「うみべのえほんやツバメ号」ほかで取り扱い。投票の上位作品は、全国の大手書店で特設コーナーを設けてPRされるという。
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