神奈川・山梨・静岡県内でスーパーや宅配事業を行う生活協同組合ユーコープ(横浜市中区)は、事前注文で発生したキャンセル食品を横須賀市に無償で提供する取り組みを始めた。寄贈された商品は、市の窓口を通して生活困窮者などに配布するという。
同組合では個人宅配「おうちコープ」を展開しており、横須賀・三浦・逗子・葉山のエリアを管轄する横須賀センターでは、1万7千人の会員に配送しているという。注文された商品を決まった曜日に宅配する仕組みだが、直前に発生したキャンセル品については商品として再販するのではなく、職員の買い取りや廃棄の対象となっていた。同組合は、こうした商品の一部をこども食堂やフードバンクに寄贈する取り組みを4年前から実施しており、先月から、横須賀市に対して月1回程度、定期的に寄贈することになった。賞味期間が1カ月以上残っている常温食品で、先月23日に同センターで行われた贈呈式では、お米や調味料、飲料水など約30点が市職員に手渡しされた。
市では、職員が自宅で余った食品などを持ち寄る「フードドライブ」も行っており、困窮者の自立に向けた相談や支援に取り組んでいる。市役所福祉部次長の北見万幸さんは、「食での支援は欠かせないもの。今後は必要な方に配るための仕組みも作っていきたい」と話している。
フードバンク設立へ
県内では今月、JA神奈川県中央会と中央労働金庫神奈川県本部、県生活協同組合連合会の共同で、食品ロス削減と困窮者への食支援を目的に「フードバンクかながわ」が設立される。横須賀市とユーコープとの連携はこれに先立つもので、自治体への商品提供は初めてだという。
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