照明が暗くなり、ステージ上のピアニストにスポットが当たると同時に、背景に浮かび上がる海辺や星空の景色――。
よこすかの音楽家を支援する会(YMSA/宮本史利代表理事)は、主催するコンサートでプロジェクションマッピングを活用した舞台演出に取り組んでいる。定期開催している「ワンコインコンサート」で4月から導入。先月29日、ピアニストの増田美穂さんが出演したはまゆう会館のステージでは、曲のイメージに合わせて、暖炉や新緑の画像も映し出された。
プロジェクションマッピングとは、建物の壁や立体にコンピューターグラフィックスや映像をプロジェクターで投影するもの。「コンサート会場での活用は以前から知ってはいたが、小さな団体が使うのは難しいと思っていた」と宮本さん。技術的に可能だということを知り、1年かけて実現にこぎつけた。専用のソフトウェアを用いて、会場のプロジェクターと繋いで投影する仕組みだが、明るさのバランスやステージでの見栄えなど、回を重ねて、だいぶ慣れてきたという。
ワンコインで舞台堪能
観客からの反応はダイレクトで、歌い始める前に拍手が沸き上がることも。「次回も観てみたい」とチケットの売上増にもつながっている。出演者はもちろん、市内の演奏家からも「ぜひ利用してみたい」と好評だという。曲のイメージや世界観を表現しながらも、演奏の邪魔をしない演出に試行錯誤だというが、「プロジェクションマッピングを使ったコンサートをワンコイン(500円)で定期的に行っている例はないと思う。”横須賀発”の文化として市外に発信できれば」と期待する。
次回のワンコインコンサートは7月19日(木)、ピアニストの新里恵美さん、宮川久美さん、ロホマン真由美さんが出演。会場ははまゆう会館で、午後3時開演。詳細は同会【携帯電話】050・5327・3774
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