横須賀の歴史や文化、各所などを七五調で詠った「横須賀カルタ」が先ごろ完成し、市内の飲食店などで販売されている。
カルタは野比出身の臼井遥比さんが発案。2017年に、当時大学生だった臼井さんが、地域活性策を競う学生政策コンペに挑戦。惜しくも選外に終わったが、審査員から「実現可能性は一番ある。ぜひ作ってほしい」と後押しを受けた。制作の道を模索していたところ、歴史サークル「湘南海援隊」の齋藤秀一さんらが手を差し伸べ製品化に尽力。発案から1年半を経て完成した。
職場体験から着想
臼井さんがカルタづくりを発想したのは大学3年の時。横浜中華街の運営にかかわるインターンシップに参加したのがきっかけだった。活動の中で、まちの魅力を紹介する方法を模索。「中華街を囲む2つの門に面白い意味があったり、車止めや石畳に工夫がされていたり、食だけでない魅力を知ってもらいたい」と、Web上にデジタルの絵本を制作・発信した。同じように地元横須賀の特長をわかりやすく発信する手段はないか―。歴史や文化、グルメなど市内各地に散らばる様々な魅力を表現しようとたどり着いたのが、複数のパーツからなるカルタづくりだった。
完成したカルタは小学校の地域教育の教材としての活用を目指す。また、「ふるさと納税の返礼品に採用してもらうなどすれば、郷土愛を育むことにつながると思う」と臼井さん。そのほか、地域対抗の大会なども構想しているという。
臼井さんのお気に入りは「横須賀線 蜜柑にびっくり 龍之介」。芥川龍之介の小説で横須賀線の車窓から蜜柑を投げる一場面を落とし込んだもの。発案した当初から採用したいと考えていたという。
1箱1500円(税込)。齋藤さんの営む居酒屋「やきとり竜馬におまかせ」(日の出町)など4カ所で販売中。
問い合わせは同店【電話】046・825・8727(午後3時以降)
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