江戸時代初期に国際貿易港として栄えた浦賀をユネスコ世界文化遺産候補のリストに加えようと、地元住民らが活動をスタートさせた。スペイン、メキシコ、フィリピンの3カ国による「マニラ・ガレオン船の太平洋航路」がユネスコ世界文化遺産候補になっていることから、同地の登録をめざす。往時、スペイン商船が浦賀湊を貿易ルートの中継地としており、史実の証となる碑を建立して、国内外にアピールしていく。
江戸初期の国際貿易港
「浦賀をユネスコ世界文化遺産に!」を掲げ、国際貿易港だった史実を伝える建碑を計画しているのが「浦賀湊を世界文化遺産にする会」。学会で論文発表を行うなど、世界遺産登録をめざして独自に活動していた桜が丘在住の歴史研究家、鈴木かほるさんの姿に郷土史研究家の宮井新一さんらが共鳴。同会を立ち上げた。最初の取り組みとして、スペイン貿易における浦賀の位置づけを周知する石碑を建てる。予定地は浦賀湾近くの東叶神社境内。11月末に披露する予定で、150万円の費用は賛同者の寄付で賄う。
同会では、スペイン商船の浦賀湊への入港交渉にイギリス人の三浦按針が外交顧問として大きな役割を果たしていたことにも注目。浦賀にフランシスコ会修道院が存在し、スペイン商人を保護する高札が建てられ、国際色豊かな町であったことなども伝える。
寄付は10月15日(月)まで受付。1口3千円で10口以上は刻銘される。詳細は宮井さん【電話】046・841・0944
【振込先】ゆうちょ銀行098 普通 口座 番号0700771 名義「浦賀湊を世界文化遺産にする会」
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