米国での心臓移植手術を成功させ、9月に帰国した岡崎雫さん(8)が、今月3日から在籍する森崎小学校に復帰した。手術に必要な3億円超の費用を募金で集めた支援団体「しずくちゃんを救う会」(池井将代表)がホームページ上で公表した。体調も良好で元気に通学しているという。
両親もコメントを寄せている。これによると、雫さんは渡米後も度重なる困難に遭遇。非常に危険な状態に陥ることがあった。「目の前で何度も電気ショックを与えられて浮き上がる娘の姿は壮絶でした。それでも心拍は戻らず、モニターが反応しない状態がありました。40分の心肺停止。この間の本気の救命活動が娘の一命をとりとめ、その後の2回の手術につながりました」。補助人工心臓装着後に脳出血を起こし、視力と視野がなくなっていく経験や痛み止めが効かないひどい頭痛など、小さな子どもが「生きるための闘い」を強いられ続けたという。
5月10日の移植手術後は順調に回復。帰国時に自分の足で歩いて帰れたことに「娘の苦しんでいた姿や大変だったことが頭の中にスライドショーのようにたくさん浮かんできました。よく耐えてここまで辿り着いたと思いました」と心情を吐露している。
移植手術の決断時に最終目標とした「ランドセルを背負って、小学校に通う」を実現。「小さな命ですが、しずくにとってはかけがえのない人生です。娘のたった一度きりの人生を温かい想いで守っていただき、ありがとうございました。しずくは見違えるほど元気になりました」と感謝を綴っている。
【「救う会」池井代表】
雫ちゃんが学校復帰を果たしたことで当会の活動もひと区切りとなりました。多くの人の協力で1人の命が救えたこの奇跡に感謝の言葉しかありません。振り返れば「子どもが主役になれるまちの大人」は本当に温かく、「横須賀の子どもは横須賀の大人で守ろう」という言葉を何度も耳にしました。
雫ちゃんが1人の小学生に戻った以上、こちらから発信する機会はこれで最後になることをご理解頂き、その上で彼女に対して想いを持ち続けていただけたら幸いです。
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