横須賀青年会議所(横須賀JC)の第67代理事長に就いた 大黒 健司さん 小矢部在住 32歳
JC流の経済活性に挑戦
○…「『明るい豊かな社会の実現』。青年会議所の活動の根幹をなすスローガンだが、理想とする姿やそれに向かっていく手法は時代によって異なるはず。創始の精神を受け継ぎつつ、社会の変化に柔軟な姿勢で向き合っていく」。32歳の新理事長は、一息で一気にまくし立てて言い切った。横須賀市は転出超過が止まらない。「市民を対象にしたアンケート結果で、定住意識は若い世代ほど低い数値となっている。当事者世代として何ができるのか。考え行動する1年としたい」
○…入会は10年前。大学卒業後すぐに清掃用品のレンタル会社を営む先代から経営を託され、人脈づくりの一環としてこの団体に飛び込んだ。「横須賀のまちづくり」をキーワードに、異業種の人たちが互いにつながり、刺激しあいながら行動している姿に心を打たれた。「仕事では得られない人との出会いや社会貢献活動を通じた心の満足がやりがい」。JCが価値観やモノの味方に大きな影響を与えている。
○…1年間の事業計画の柱に地域経済の活性を掲げる。視察で世界各国を訪れて感じたのは「経済成長と人口増は不可分であるという事実。横須賀の再興は経済を抜きには語れない」。創業支援、事業承継、ビジネスコンテストなどの施策を独自の発想を盛り込んで展開していくという。
○…幼少期からの本好きで、近代文学と歴史小説が愛読書。卒論のテーマは「司馬史観がもたらした社会影響」。今は本から得た知識を現実社会で実行しているという。座右の銘は「ニーバの祈り」。変えられるものを変える勇気、変えられないものを受け入れる冷静さ、両者を識別する知恵を与えたまえ─。この言葉を胸に秘め、「変革の能動者」として、JC活動で実践していく。
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