市内の高校生が一つのテーマについて自分の考えを論文で発表する「第10回ユースフォーラムin横須賀」が今月11日、横須賀商工会議所で開かれた。女性と女児の生活向上を目的に奉仕活動を行う組織「国際ソロプチミスト横須賀」(佐久間眞知子会長=人物風土記で紹介)が主催した。ユースフォーラムは青少年育成プログラムとして2000年から隔年で開催されている。
「あなたの夢をはばむものは何ですか」をテーマに、市内の高校に通う7人の男女が、自分の考えを小論文にまとめ発表した。表現力やテーマ性、文章の構成、説得力などを評価基準に、同団体の佐久間会長や永妻和子副市長らが審査員を務めた。発表では、出産・育児によって働く道が限られてしまっている社会の現状、女性の非正規雇用率の高さを問題視する論文など、様々な意見が聞かれた。
「固定概念に捉われない」
1位となるクラブ賞を獲得したのは、三浦学苑高校2年の八釣志穂さん。自身が理想とする社会について、夫が家事や育児を行う「主夫」が当たり前に存在するような日本になってほしい、との思いを論文にまとめた。昨年夏に市の親善大使として訪れたアメリカ・テキサス州での経験をもとに「現地で家庭によって、家族の役割が全く違う」とし、「日本では『家事や育児は女性がするもの』という考え方が未だに根強く存在している」と問題提起。環境やメディアによって作り出される様々な固定概念に捉われることなく、自分の価値観で判断することの大切さを訴えた。八釣さんは「自分の言葉で伝えることができた。同世代の人たちの考えも知ることができ良い経験になった」と笑顔を見せた。
2位にあたる横須賀市長賞には、女性国会議員の少なさに着目した緑ヶ丘女子高校2年の村枝詩菜さんが選ばれた。
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