横須賀市は今月7日、イスラエル柔道チームが2020年東京五輪の事前キャンプを行うことを発表した。選手団は今夏に開かれる世界柔道選手権東京大会前にも横須賀に滞在し、市民との交流を行う予定だ。
柔道強豪校として知られる横須賀学院高等学校は今年2月、東京五輪を視野に日本国内で候補地を探していたイスラエル柔道チームから事前キャンプ地の視察打診を受けた。学内調整の上、全面的に支援することを伝達。4月に入ってから横須賀市はイスラエルチームから正式に視察を打診され、コーチが実際に横須賀学院や宿泊施設となるセントラルホテル、中央地区の街を訪れた。協力体制や試合会場となる都心へのアクセスが良好なこと、外国人受け入れに寛容な地域性などが評価され、複数の候補地の中から横須賀市が選ばれ、合意に至った。
市政策推進課によると、イスラエルチームのみを受け入れることもキャンプ地選定の条件とされており、市からも市民との交流事業への賛同を条件としたという。
喜びや期待の声
同学院の二瓶淨幸院長は「2020年は学院創立70周年の節目でもあり、大変名誉なこと。五輪と学院に共通する『平和』という基本理念を横須賀から日本、世界へ発信する拠点として一助を担えれば」と語った。
横須賀高校柔道部出身の上地克明市長は「大変光栄であり、選手の方が十分に実力を発揮できるよう協力する。若い人たちには世界一流の選手たちの息吹を間近に感じ、横須賀出身で東京五輪柔道金メダリストの猪熊功選手を目指してほしい」とコメント。
横須賀地区柔道協会の西川直好事務局長によると、イスラエルは16年のリオデジャネイロ五輪の男子100キロ超級で銅メダリストを輩出するなど柔道が盛ん。日本やフランス、韓国といった強豪国を追う形で近年力をつけてきている国の一つだという。「選手が練習しやすい環境づくりでできることがあれば全面的に協力する」と話した。
宿泊地に決まったセントラルホテルは「選んで頂いたからには選手の方が最善な状態で練習に臨めるよう、気を引き締めていきたい」とした。
期間は今年8月15日から26日と、20年7月15日から25日の2カ年。市と選手団は今後、選手をコーチに迎えて合同練習を行うなど、市民交流の場を具体化させていく。
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