横須賀けん玉教室の創設者である伊東勝さん=人物風土記で紹介=から指導を受けていた飯島啓介さん(高1)が7月14日、東京都で開催されたJKAワールドオープンけん玉フェスタ2019のスピードトリック選手権大会で初優勝を果たした。
スピードトリックとは、あらかじめ決められた16種目の中から選んだ13種の技を続けて披露し、その速さを競うタイム競技。トーナメントで格上同士がぶつかり合う中、飯島さんは順当に決勝にコマを進めた。
決勝の相手は昨年の大会覇者で飯島さんが「自分より断然うまい人」と評するNick Gallagherさん(アメリカ)。飯島さんは時間が短い技よりも難度の低い正確にできる技を組み合わせ、大きなミスなくタイムをまとめた。一方、Gallagherさんは長めの技で痛恨のミス。世界大会で初めて優勝した飯島さんは「勝てるとは思っていなかったので、びっくり。くじ運がよかった」と振り返った。指導員の伊東さんからの「早く技を出すことも大切だが、一つひとつ丁寧に」というアドバイスも役立ったと話す。
伊東さんは「元々運動神経の良い子ではあったが決勝の相手は強敵。勝つのは難しいと思っていたので驚いた。これまでコツコツ続けてきた練習の成果が発揮された」と褒め称えた。
飯島さんは賞金5万円を手にし、「ちょうど新しいけん玉がほしかったので、嬉しい」と笑顔を見せた。
子どもに教え恩返し
けん玉をはじめたのは望洋小3年の頃。学校の授業でけん玉に触れ、その楽しげな様子から先生に横須賀けん玉教室を紹介され、通うようになった。小学校時代は大会で好成績を残すことも多かったが、全国大会はいつも準優勝止まりだったという。
今では横浜市金沢区内の自宅での練習が主。ほぼ毎日、スマートフォンで上手な人のインスタグラムの動画を見るなどして技を研究する。夏休みや日曜日などには横須賀教室に顔を出し、後輩たちにけん玉を教えてあげることも。「ちょっと恩返しかな」と照れながら話した。
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