立体感と色彩の鮮やかさを特徴とする独自の「切り絵アート」を生み出している小原台在住の福島肇さん(60)の初の作品展が、横須賀三浦教育会館(日の出町3の19の16)で開かれている。今月31日(土)まで 。世界のカエルをモチーフにした作品を中心に約60点を展示。来月には切り絵の楽しさを伝えるセミナーで講師も務める。
教育会館で今月31日まで
切り絵は黒い紙に下絵を描き、ハサミやカッターを使って描線を残しながら切り進める絵画の一手法。福島さんはこれに色紙を用いることで精緻で美しい、絵や写真とも異なる味わい深い作品に仕上げている。
切り絵の世界に飛び込んだのは今から8年前。偶然目にしたテレビの趣味講座をきっかけに独学で創作活動をスタートさせた。数年前まで地元の書店に勤務しており、ここで手書きのPOP制作を担当していた以外、アートの経験はなかったという。これまでに手掛けた作品は600点以上。鎌倉の街並みや鴨居の例大祭、イギリスの童謡であるマザーグースの世界観を表現したものなどがある。最近は横須賀に残る古い建物や懐かしい風景などに興味を向けている。
今回の展示では、「跳ねる芸術」と表現されるカエルをモチーフにした作品が中心。鮮やかな色、愛嬌のある表情に関心を抱き、図鑑を頼りに完成させた作品群は標本としての役割を持たせるなどユニークで独創的だ。
福島さんの作品展を主催する横須賀三浦教育会館では、初心者を対象にした切り絵セミナーも催す。福島さんの指導で手先を動かし、世界で1枚の作品を作る。
作品展とセミナーの問い合わせは、同会館【電話】046・824・0683
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