横須賀市教育委員会は、今月22日の定例会で4月に行われた学習状況調査の結果を報告した。小学3年生は国語と算数、4・5年生は国語・社会・算数・理科、6年生は社会・理科、中学1年生は国語・社会・数学・理科・外国語(2年のみ)、3年生は社会・理科を受検した。市独自に実施したもので、調査全体の参加は教科により約13万人〜20万人。正答率ではすべての科目で平均を下回る結果になった。
「小3」がカギ
調査では前学年までの履修内容を出題範囲としている。定例会の席上では、小学2年生までの「学習のつまずき」の改善を指摘する声もあった。市教委では昨年度から4カ年で「学力向上推進プラン」を策定し、「家庭学習啓発リーフレット」の作成・配布や学習支援員(旧サポートティーチャー)、小学校低学年授業アドバイザー配置などの取り組みを進めている。
さらに、学習の定着ときめ細やかな指導を実践するため、小学3年生において35人学級の「少人数教育」を導入しているが、今年度は教員の確保ができず、未達成の学校もあった。
「学習意欲」に課題
小学6年生と中学3年生は、これとは別に全国の学力・学習状況調査(学力テスト)を実施。国語と算数・英語(中3のみ)と、学習意欲や環境・生活に関する質問紙調査も行った。
中3英語で全国平均と同値だった以外は、全国・県を下回った。経年での検証では、今回受検した中3生の小6時点での調査結果と比較し、「各教科において伸びが見られる」としたものの、全体としては「引き続き課題解決を図っていく必要がある」と分析した。
また、「質問紙調査」で両学年とも全国平均と大きく差があり、特に課題とされるのは、「自分で計画を立てて勉強をしている」という項目。「学校の決まりを守る」「人の役に立つ人間に」などの設問で規範意識は高いと考えられるものの「読書が好きか」「新聞を読んでいるか」「国語の勉強が好きか」という内容や「数学の学習は将来社会で役に立つと思うか」といった学習の意義、自分の住む地域行事への参加意識の部分で肯定的な回答の割合が低かった。
市教委では今後の取り組みとして、学校と家庭の連携強化や各校への指導助言などを引き続き進めていく考えだ。
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