日本人をはじめ多国籍の子どもたちが通う保育施設「ヨコスカインターナショナルスクール プリスクール&キンダーガーテン」(東逸見町)は先月30日、池上にある和式住宅で児童を対象とした伝統文化体験イベントを催した。
この取り組みは同校校長の小林眞由美さんが発案した初の試み。言葉の交流だけではなく、実際に古き良き日本の伝統に触れることで、国籍が異なる児童らに相互理解を深めてもらう狙い。
当日は年中から年長までの児童約20人が訪問。居間の畳の上に正座し、箏の生演奏に静かに耳を傾けた。
市内で箏の普及活動も行っている新井敦子さんは演奏の合間に奈良時代に中国から伝来したとする琴の歴史や音の鳴らし方などを子どもたちにわかりやすく解説。春の代名詞「桜」や「子守歌」「六段の調べ」といった伝統的な曲のほか、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」を筝曲用にアレンジして演奏した。児童らは最後に「エーデルワイス」の演奏と併せて、英語で合唱を披露した。
同校を運営する社会福祉法人恵徳会の中野登喜夫会長は「子どもたちには日本の文化を感じ、演者の方には英語を交えて演奏できた、相互の異文化交流の場になったのでは。今後はさらに地域の方を交え、この場を異文化交流の拠点としても活用していきたい」と話した。
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