横須賀でSDGsの普及活動を主導する 江口 健介さん 湘南鷹取出身 31歳
未来への責任考える契機に
○…自然環境やエネルギー、性差別問題など、あらゆる課題を2030年までに解決すべき目標として17項目に分類した世界基準の枠組み「SDGs」。解決に向けた新たなアプローチの模索や当事者意識の共有などを図る手段として横須賀でいち早く普及啓発活動に取り組み、現在も旗振り役を担う。
○…普段の穏やかな表情や話しぶりからは想像しがたいが、「納得できないことにははっきりと意見する」一面も。鷹取中では学級委員長を務め、物言うリーダーとして同級生をリードした。環境問題への意識は高校卒業前の進路決定時まで「漠然と興味があったくらい」という。大学受験では第一志望校に受からず、挫折を味わった。ここから奮起し、悔しさを環境活動への情熱にスイッチさせた。
○…大学では林業を専攻。学外での活動にも注力し、当時は1千人規模の国際青年環境団体「A SEED JAPAN」に加入。世界一きれいなフェスとされる「フジロック」や「サマソニ」会場での環境対策を手掛けた。2010年には愛知県で開かれた国際会議の場で、未来を担う若者の声である高い基準の環境対策目標を各国の要人へ代表者として提言した。「今の自分は悔しい経験をしたからこそ」
○…現在は政府から委託を受け、SDGsモデル事業のプロデュースなどを手掛ける団体職員として全国を駆け回る。その傍ら横須賀に度々戻り、設立から携わる地域活性化団体「横須賀創造空間」の活動にプライベートを割く。「自然環境保全は大人が果たすべき未来への責任。将来は横須賀での活動時間をさらに確保し、賛同する仲間を増やしたい」。物言わぬ自然環境の代弁者として信念を曲げず、日々活動の輪を広げてゆく。
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