衣笠仲通り商店街はこのほど、空き店舗を活用した室内公園「まちなかキッズパーク」に加盟店が買い物情報などを発信するモニターを設置した。横須賀市と市産業振興財団が進めるIoT(モノのインターネット)導入支援事業の一環。今月31日まで実証実験として設置し、購買につながったかなどを計る。
横須賀市が今年度進めている「市内中小企業のIoT導入に向けた支援」の一環。横須賀市産業振興財団が協力し工業・商業・農業・漁業の各分野でIoT導入の支援や可能性を探るもの。
実験場所となるキッズパークは、商店街内の空き店舗を活用した室内公園として2016年に開所。大型遊具が設置されているほか、黒板やチラシラックなど地域情報の収集拠点としても機能している。管理人はいないが、監視カメラが設置されていることからセキュリティ面などを考え実験場所に設定された。
モニターでは、商店街加盟店のお得情報などを写真付きで紹介。事前に商店街側から聞き取りを行い、扱いやすさや即時性などの要望があったことから各店の携帯やパソコンから情報を投稿でき数分後にアップされる仕立てにした。現在、商店街理事の11店が参加。期間は1月31日まで。実験ではモニター設置が購買行動につながったかなどを計る。同商店街協同組合の木継芳孝理事長は「どのような反響があるか楽しみ」と話した。
導入の契機に
実証実験の目的について同財団の松本義弘常務理事は「消費につながってほしいのはもちろん、お店側がIoTの活用法を知る契機になれば」と話す。実験後は消費者の反応だけでなく、店側のやりがいや課題などの聞き取りを行うという。また今後、個店がPR方法として導入するきっかけになることも期待。「楽しみながら活用してみてほしい」と続けた。
同財団では、今回の商業のほか工業や農業、漁業分野でも、IoTの導入事例などを紹介するセミナーや意見を出し合うアイデアソンなどを開催し、興味のある事業者に個別支援を行っている。
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