新しい年の無病息災と家内安全を祈願する北下浦地区の伝承行事「おんべ焼」が今月12日、長沢海岸と野比海岸で行われた。
長岡町内会、熊野神社、志も町内会、中村町内会、野比東町内会の5つの地区で、高さ約5〜7mの竹の櫓(やぐら)がそれぞれ組まれ、地域住民らが正月の松飾り、しめ縄、書き初めなどを積み上げて「おんべ」を完成させた。
野比東町内会では、日の出の時間に合わせて火入れを行い、「パチパチ」と勢いよく燃え上がる炎と煙を見守りながら、集まった人がそれぞれ誓いや願いを込めた。
その火で団子や餅を焼いて食べると風邪をひかないという言い伝えがあり、子どもたちは歓声を上げながら味わっていたほか、残り火をもらい、持参した網でスルメを焼いて健康長寿を祈る大人たちの姿もあった。甘酒やミカンも振る舞われた。
おんべ焼は、地域によって名称が異なり、オンビ、サイトヤキ、どんど焼き、左義長などと言われる。現在は風習として北下浦と久里浜などに僅かに残っているのみ。
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