衣笠駅改札を出てすぐ左手にある、昭和風情たっぷりのアパートに子どもたちを対象にした私設図書スペースが誕生した。その名も「衣笠駅徒歩1分図書館」。
「本を通して、子どもと若者たちに必要な情報と安心できる場所を提供する」をコンセプトに、鎌倉市在住の北川幸子さんが手掛け始めたボランティア活動。家賃や光熱費等は全て北川さんの持ち出し。並ぶ本は賛同者からの寄贈品。先入観なく多種の本に触れることで興味の幅を広げてもらおうと、絵本や児童書、マンガをはじめ、小説や実用書、図鑑などジャンルも対象年齢も多岐に渡る。また大人たちに言いにくい悩みを打ち明けたり、心を整理したり、子どもたちの”安全地帯”としても機能させたいそうだ。「子どもたちの心には同年代同士でしか気付けず、ケアできない部分も多い」と話す。
アパートは以前、駅前にあった工場の社員寮だった建物。オーナーが不特定多数の子どもたちが自由に出入りすることに理解してくれたことで北川さんはこの地でのオープンを決めた。衣笠での取り組みが軌道に乗った後には他の場所での展開も視野に入れている。「利用する子どもたちだけでなく、地元で協力してくれる方にも知ってほしい」。不定期開館で、オープン日時は入り口看板と「衣笠駅徒歩1分図書館」SNSで告知。25歳までは無料、26歳以上は1日1千円。
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