横須賀国際交流協会の運営委員を務める鴨居在住の眞汐優子さんら有志は、2011年の東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市や岩手県陸前高田市の子どもたちの成長を願い、震災の翌年から、手作りのつるし雛を届け続けている。9年目となる今年も2月19日(水)から21日(金)に現地を訪問予定。つるし雛は、今月13日(木)まで本町のメルキュールホテル横須賀で展示されている。
現地に届けられるつるし雛は、眞汐さんが運営委員を務めるNPO法人横須賀国際交流協会のメンバー12人が中心となり制作した約20点。月に1度、総合福祉会館に集まったり、自宅に持ち帰ったりして、1年間かけて作り上げた。1つの作品には、1mほどの糸5本に、十二支や海老、鯉など縁起物とされる人形が51個つるされている。人形は着なくなった着物をリサイクルしており、赤や金など色鮮やかなものばかりだ。
今月19日から3日間、気仙沼市や陸前高田市にある7カ所の保育園や商店などを訪問する。「毎年子どもたちの喜んでくれる姿を見て、私たちも元気をもらっている」と眞汐さんは話す。
「成長見るの楽しみ」
活動を開始したのは、震災が発生した翌年2012年から。「力仕事はできないけれど、他の形で支援することはできないか」と考え、3月の雛祭りに合わせつるし雛の制作を開始した。メンバーのほとんどが初心者だったが、経験者の知人など100人超が協力。初回は現地16カ所の幼稚園・保育園に届けた。以降、ボランティアを継続。「10年を目指して活動を続けてきた」と眞汐さん。「毎年、子どもたちの成長した姿を見るのが楽しみ」と続けた。
また、見様見真似で始めた9年前に比べ、腕も上達。メンバーは皆、毎年のように新しい作品を作ってくるようになったという。
寄贈前に展示
現地に届けられるつるし雛は、今月2日に行われた「ジャパンフェスティバル」で展示。また今月13日(木)まで、東北での活動を写真で紹介するパネルと共に、本町のメルキュールホテル横須賀のロビーに展示されている。
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