新型コロナウイルス感染症防止のため、横須賀市では2月28日付けの政府要請を受け、今月3日から全ての市立学校で休校措置を取っている。日中、保護者が自宅にいない児童も多くおり、子どもの預かりを担う学童保育の現場では対応に苦慮している。
横須賀市教育委員会では、3月2日を午前中授業に変更し3日から臨時休校期間としている。共働きなど留守家庭に対しては、国からの依頼を受けて、市では72ある放課後児童クラブ(学童保育所)を原則8時間開所とした。
大津町にある学童では3日以降、午前7時から午後7時の保育を行っている。登録している児童の8〜9割が利用を希望しており、20数人を受け入れ。市教委から具体的な予防対応の通達はないが、学校よりも狭い空間で生活することから、室内のアルコール消毒や検温のほか、児童には手洗い・うがいの徹底を促している。通常の長期休暇に実施している外出や交流体験なども自粛。「室内で長く過ごすことで、子どもたちにストレスがたまらないか心配。保護者に了承を得ながら、公園遊びなどは取り入れたい」と同クラブの指導員。小学校では2時間の制限で校庭の開放を行っているが、学校内に設置されている学童(26施設)でも、この時間内での外遊びとなるという。
学童では、衛生面や子どものケアだけでなく、運営において保育時間が長くなることによる指導員の配置や勤務体制の調整にも苦慮している。政府は財政措置について午前中に開所する場合、1日あたり1万200円を加算するとしたが、「人件費や運営費を考えるととても賄える額ではない」という声もあがっている。
昼食を無償提供
小学校の休校で給食がないことから、地域で子どもを支援しようという動きもある。よこすかなかながや(池上4の5の11)では、弁当の無償提供を始めた。
対象は小学校1〜3年生で、「なかながや」に取りに来られる人。前日の午前10時から午後3時の注文で、当日の午前11時から午後1時に受け渡しをする。代表の和田信一さんは「子どもだけで日中を過ごす家庭の支援になれば。フードバンクなどと連携して、食品の提供も行いたい」と話している。なかながやではボランティアも募集。詳細は和田さん【携帯電話】080・3445・7636
【3月3日起稿】
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