とどまることを知らない新型コロナウイルス禍が、横須賀市内のエンタメ業界に冷や水を浴びせている。ライブハウスは休業となり、発表の場を失った演者らも苦しい立場に追いやられている。いまだ収束の目途が立たない現状に当事者らは不安を抱えているが、負けずに立ち上がる人もいる。
大滝町のライブハウスレストラン「ヤンガー・ザン・イエスタディ」では、3月のパーティー予約とライブスケジュールがすべて白紙となった。営業収入が途絶え、経営は綱渡りの状態。「聴く人を勇気づけるための音楽を届けることができない現状にももどかしさを感じている」とオーナーの佐々木滋さん。鬱屈した思いを振り払うように先月26日、自身の68歳の誕生日にギターを手にして久しぶりにステージに立ったが、刻々と変化していく状況の中で再開の見通しは立てにくい。
苦境を知った仲間からは義援金が寄せられた。「音楽人の夢の舞台はなんとしても守る」と心に誓う日々だ。
クラシックを中心にしたプロの演奏家が名を連ねる「よこすかの音楽家を支援する会」も、主催するコンサートの中止など対応に迫られている。個々の公演だけではなく、合唱団の指導や老人ホームの慰問なども取りやめとなっており、演奏の場が無くなっている状態。毎月1回、はまゆう会館で催している「歌声の会」を歌詞付きのWEB配信で実施するなど、外出できない人に音楽に触れる機会を増やす試みも始めている。
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