クラウドファンディングを立ち上げた「あすなろ学苑」で苑長を務める 三浦 麻矢さん 小矢部在勤 47歳
幸せは支え合いの中から
○…知的障害者25人へサポートを行いながら調理や販売といった仕事と職場を提供している「あすなろ学苑」。焼き菓子やパンなどを製造販売してきたが今回のコロナ禍で注文と販路が激減。このピンチを乗り切ろうとクラウドファンディングを立ち上げた。「施設利用者にとって働くことは生きる喜び。この窮状を広く知ってもらい、力を貸して頂くための挑戦」
○…福祉の道へ志したきっかけは中学生の時に体験したボランティア活動。以来高齢者や障がい者、日雇い労働者など地域や対象者を越えて様々な活動へ精力的に参加した。その中で”一番しっくりきた”という障がい者向けの仕事を選択。「彼らは人目を気にせず喜怒哀楽を目いっぱい表現する。ピュアで遠慮がなく、一緒にいて力をもらえる」と微笑む。
○…自分のアイデアややりたいことを自身でできるようにと、仕事の合間を縫いながら複数の国家資格を取得。苑長でありながら現場スタッフとしても手腕を振るい、その行動力は周囲も一目を置く存在だ。そうした中でのコロナ禍。「今回感じたのは有事に弱者へしわ寄せがいく脆弱な社会構造」。施設が行政からの保障対象外となったことへ疑問を抱き、愛する施設利用者のため、持ち前の行動力と経験からいち早く行動に移した。
○…支援の募集期限は今月末。すでに最初の目標額を大きく上回る支援が集まり、驚きを隠せない。「始まるまでは不安で胃が痛かったが、開始以降は驚きと感動の連続。誰もが大変な時に頂いたこんなにも多くの気持ちへ、今度はこちらが恩返しをする番」と意気込む。今後は「応援への感謝を持ちながら、自分たちも自立をしてどうやって生きていけばよいか考えなければ」。挑戦は始まったばかりだ。
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