稲岡町にある横須賀学院では進路やキャリア教育を考える機会として中学・高校生や教員、一般希望者を対象に、大学や研究所など幅広い分野から講師を招いたセミナー「学院セミナリオ」を定期開催している。新型コロナウイルスへの感染拡大を考慮し、6月16日はオンラインセミナーを初めて実施した。
テーマは教育先進国・フィンランド
ウェビナー(ウェブ上のセミナー)という形式で、今回は学院関係者のみで実施。希望した38人の中高生が参加した。同学院では将来の進路先として教育業界を志望する生徒が多いことから、テーマを「フィンランドで学ぶ教育学」。講師には大学在学時の留学や社会人経験を経て、現在は同国オウル大学院で教育学を学んでいる中田あず紗さん。日本とフィンランドの教育に対する考え方やサポートの違いなどを解説した。生徒からは「日本とフィンランド、どちらの教育が優れているのか」「実際に行ってみたいが今は受験勉強もあり悩んでいる」「それぞれの国で大人の働き方も違うのか」といった質問が数多く挙がり、中田さんは一つひとつ丁寧に答えていた。ウェビナーを終え、生徒からは「世界各国の教育についてもっと深く知りたいと思った」「私たちが学ぶ上で順位や点数が良くなければならないという考え方があるからこそ”おちこぼれ”という概念を作っているとわかった」という感想が寄せられた。
同学院は現在の情勢を踏まえ、今後もしばらくはオンライン上での開催を検討。開催頻度や一般参加者も受け入れるかなどは未定で、決まり次第HP上で告知をする予定という。
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